コーラなどの炭酸飲料を飲むと背が伸びない?炭酸と身長の関係

コーラを飲みすぎると身長が伸びない?

コーラ

私が小学生だった頃、コーラなどのあまくて炭酸の入った飲み物が大好きで、自動販売機で何か飲み物を買おうとなったら必ずコーラを買っていました。


そんな時に決まって母親から


「コーラみたいな炭酸のものばっかり飲んでると、骨が溶けて大きくなれないよ!」


などと言われていました。


その時は飲みすぎないようにしよう、と何となく思っていたのですが、現在でも同じように都市伝説みたいな話が言われているようですね。


そのため、中には身長が伸びなくなってはいけないので子供にはコーラなどの甘い炭酸飲料を飲ませないようにしているという方もいるかもしれませんが、実際に身長にどのような影響があるのでしょうか。


私が子供のころから言われていた「炭酸と身長(骨)との関係」が本当なのか、しっかりと理解しておきましょう。


炭酸が骨を溶かす?

炭酸

私の母親に聞いたところ、昔テレビで「炭酸に魚の骨を付けておくと溶ける」という実験をやっていたそうで、それがもとになって炭酸=骨を溶かすという認識になったそうです。


実はこの「炭酸が骨を溶かす」というのは本当なんですね。


私たちの骨や歯の主成分であるカルシウムは酸に溶ける性質があるため、炭酸に長時間つけておくと溶けだしてしまうのです。


「え、じゃあ炭酸飲んだらまずいじゃん・・・」


と考えてしまうのですが、「長時間つけておくと」というところに注目してください。


私たちが炭酸飲料を飲んでも体内の骨が炭酸に直接つかることはまずありませんね。


また、歯には直接触れてしまいますが、飲み込むまでのほんの数秒ですし、唾液には酸を中和する作用があるため、すぐに酸の効果はなくなってしまうようにできています。


そのため、炭酸を飲んだからと言って骨や歯が溶けるようなことはありません


もしも、本当に骨が解けていたら、ビールや酎ハイといった炭酸の入ったお酒をたくさん飲んでいるはずの大人の方が危ないくらいですよね?


つまり、確かに炭酸にはカルシウムを溶かす性質があるものの、飲んだからと言って骨や歯に悪影響を与えることはまずないのです。


実は砂糖やリンが問題だった

ここまで説明してきたように、炭酸は骨に何の影響もないので、たくさん飲んでも身長に影響がでることはないでしょう。


しかし、炭酸飲料が骨を溶かすというのはあながち嘘でもないのです。


実は問題なのは炭酸ではなく、「砂糖」や「リン」という成分だったのです。


砂糖が骨を溶かす?

砂糖

砂糖を摂りすぎると骨が溶けるというのは本当です。


ただ、多くの方がイメージしているような砂糖を摂ったら骨がスカスカになる、というようなものではありません。


まず、意外と知らない方が多いのですが、私たちの骨というのは基本的に溶けるものなんです。


骨というのは体を支える骨格であると同時に、カルシウムの貯蔵庫の役割をしています。


脂肪がエネルギーとして使われるように、体の中でカルシウムが不足している箇所があれば、骨を分解して供給するという体の仕組みになっているのです。


カルシウムというと骨のためにあるようなイメージがありますが、実は止血をしたり筋肉や臓器を動かすのために使われるため、一定の濃度で血液中にも存在しています。


しかし、何かしらの理由によって血中のカルシウムが流出してしまうと、すぐに補給する必要があるため骨からおすそ分けしてもらうわけです。


では、どんな時に血中のカルシウムが流出してしまうのかというと、その1つが砂糖をたくさん摂ったときなんです。


厚生労働科学研究による診療ガイドラインによれば、砂糖の摂りすぎはカルシウムの排泄量を増やす。 出典:wikipedia

砂糖を摂取するとカルシウムが尿から流出するメカニズムについてはいろいろな説があるようではっきりとしているわけではないようですが、砂糖をたくさん摂るほどカルシウムがより多く流出してしまうことは間違いないようです。


現在では炭酸飲料であっても糖分がほとんど入っていないものも一般的になっていますが、昔はコーラやサイダーといったかなり甘いものが炭酸飲料の主流でした。


そんなこともあって、昔は炭酸飲料=砂糖がいっぱい入っているという常識が成り立っていたように思います。


そのため、


炭酸飲料 ⇒ 砂糖がいっぱい ⇒ 血液中のカルシウムが流出する ⇒ 骨を分解して血中のカルシウムを調節


という認識になり、この流れをなんとなく聞いた人がいろいろな人へ伝えていった結果、徐々に意味が変わってきて「炭酸飲料は骨を溶かす」という伝説へと生まれ変わったのでしょう。


あくまでも炭酸ではなく砂糖の摂りすぎがよくないというのが本質のようですね。


リン酸がカルシウムの吸収を妨げる

インスタント食品

リンと言われてもあまりイメージができないと思いますが、食品をよりおいしくするための食感や色味などを調整するために多くのものには添加物が加えられています。


インスタント食品などの添加物の代表的なものがリン酸というものなんですが、このリン酸はカルシウムと結合しやすく、しかもそれによってできたリン酸カルシウムというものは体に吸収されずに排泄されてしまうのです。


このリン酸は炭酸飲料の酸味としても使われているため、炭酸飲料を摂りすぎるとカルシウムを吸収しにくくなるというわけです。


カルシウムの摂取量が減れば、先ほど言ったように貯蔵庫である骨を分解して補給するしかありませんから、当然骨は溶けますね(もちろんごく少量です)。


このように砂糖だけでなくリン酸を使った炭酸飲料を飲みすぎると、カルシウムの吸収を妨げる可能性があるという意味が発展して骨を溶かすと言われるようになったのでしょう。


以上のように、結果的に一部の甘い炭酸飲料が骨を溶かす可能性があるわけですが、過剰に飲みすぎなければ生活に支障をきたすような問題は起きないでしょうから、それほど気にする必要はありません


ただ、一般の方が水分補給として水やお茶を飲むような頻度で甘い炭酸飲料を飲むようになったら注意が必要です。


炭酸飲料に限らず、補給する栄養素が極端に偏らないようにすることが身長を伸ばすうえでは大事なことなのです。


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